【国家・地方】事務職一般の公務員が主役の映画を紹介【4選】
この記事では事務職系の公務員を主人公にした映画をご紹介します。
公務員といえばルーチンワークで事なかれ主義というイメージが強く、物語性とは対極の存在と見られている節もあります。
しかしだからこそ市井の人々の気持ちが仮託できる存在でもありますし、また現役公務員の方にとってはフィクションの中で描かれる公務員像は情熱を取り戻すきっかけとなるもの。
お時間のあるときに是非ご覧ください。
県庁の星
『踊る大捜査線』『振り返れば奴がいる』の織田裕二さんと『世界の中心で、愛をさけぶ』の柴咲コウさん主演の映画。
県庁のエリート職員である野村(織田裕二)が人事交流研修で民間の零細スーパーである「満天堂」に派遣されるところから物語は始まります。
エリート意識が高くいかにも公務員的な野村がスーパーのパート店員・二宮あき(柴咲コウ)とぶつかりながら、最終的に一つの目的に向かって行動するようになる様はカタルシスをもたらします。
とくにユーモアを交えながら描かれる、公務員的な価値観と民間的な価値観の相違が前半の見どころ。
日頃から巨大な官僚的な組織で肩が凝っていると感じている方には刺さるものがあるのでは。
県庁おもてなし課
錦戸亮さんと堀北真希さんが主演を演じた『県庁おもてなし課』は小説家・有川浩さんの原作をもとにした映画。
観光促進を目的として高知県庁に新設された「おもてなし課」を舞台に、若手職員が奮闘する様を描きます。
物語は地元出身の作家・吉門から「お役所気質」であることを痛烈に批判されるところから動き始めますが、公務員としては当事者として理解できる部分がありつつも、批判者の作家の視線も共感できるところ。
観客として視聴することで、双方の視点を同時に得られるのもこの映画の醍醐味です。
観光特使を依頼された際のやり取りをもとに物語は作られたそうです。
ちなみに『県庁おもてなし課』は地元の高知新聞に連載された後、各地の地方新聞にも掲載。
書籍化を経て映画化に至るなど、地域の活性化に多大な影響を与えたことは間違いありません。
シン・ゴジラ
エヴァンゲリオンの庵野秀明監督がメガホンを取り、大ヒットしたことが記憶に新しい『シン・ゴジラ』。
実はこの作品にも行政職の国家公務員が多数登場します。
自衛隊の全面協力によって得られた迫力ある映像に夢中になってしまいがちですが、官僚たちのディテールにも注目したいところ。
KOKUYOの分厚いバインダーとファイルボックスを抱えて省庁をかけずり回る登場人物に感情移入した方も多いのでは。
生きる
公務員を描いたヒューマンドラマとしてあまりにも有名な黒澤明の『生きる』。
余命幾ばくもないことを知った50代の市役所の市民課長が、それまでの無気力な人生を振り返り、人生の最後に市民のための仕事に向き合い始める様を描いた名作です。
公務員という枠に捉われない、人生とは何かを問うた名作です。
まとめ
公務員はなかなか日の当たらない職業です。
とくに市役所など市民との窓口に立ちながら日々の仕事をこなしていればなおさらです。
しかしそれぞれの仕事には必ず意味があり、価値があります。
日々のルーチンに埋没しそうになったときは、フィクションで客観的に自分の仕事を捉え直すのもおすすめです。
なおそれぞれの作品は動画配信サービスなどで配信されています。
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