公務員の副業にプログラミングはおすすめ?スキルアップの方法では断然推しです

公務員としての仕事もつまらないし将来も不安。スキルをつけたいし副業でプログラミングでもやってみようかな?

公務員としてお勤めの方の中には、このようなことを考える方もいるのではないでしょうか。

とくにプログラマーは求人の倍率も高く、完全な売り手市場。

プログラミングは副業で簡単に稼げるスキルとして紹介される場面も多くなっています。

では実際に公務員が副業でプログラミングをして稼ぐことは可能でしょうか?

私の回答は、半分はイエスで半分はノーです。

具体的に言うと、以下のとおりだからです。

  • プログラミングは稼げるスキルで学習する選択は正しい
  • ただし副業としてプログラミングをするのは完全にアウト

そして付け加えるなら、「プログラミングに必要とされる論理的思考は公務員の世界では希少性が高く高付加価値である」ということです。

ちなみに私は地方公務員の上級職として約15年間役所に勤め、その中でIT部門の職員として5年以上勤務しています。

ITのセクションでは汎用機システムの運用とプログラミングに携わり、最終的にオープン系システムへの移行まで経験しています。

また現在は退職してアフィリエイターとして生活しています。

要は私は実際に役所の中で、プログラミングを仕事として経験しています。

そのため実体験をもとに語れる部分も多いはずです。

副業やプログラミングをお考えの方はぜひ参考にしてください。

前提として公務員は副業が原則的に認められていない

あらかじめ言っておかなければならないのが、原則的に公務員は副業は禁止ということ。

これは民間企業の副業禁止とはわけが異なり、法によって定められた禁止事項です。

公務員の副業・兼業は制約が多い

公務員は全体の奉仕者であるため、営利活動が原則認められていません。

これを踏み越えることはれっきとした法律違反。

国家公務員法または地方公務員法違反になります。

第103条 職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。 第104条 職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。 国家公務員法
第38条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。 地方公務員法

「公務員の副業」という言い回しで「バレない方法」とか教えているブログは大丈夫なんでしょうかね。

なぜなら真に受けて副業を行い勤務先にバレた場合、当人には間違いなく身分上の処分が下るからです。

これは組織人としては間違いなくかなり大きなことで、確実にその後のキャリアに傷がつきます。

最悪の場合、懲戒免職になるでしょうし、免れたとしてもまず昇任はできなくなるでしょう。

次の移動で左遷されるのは間違いありません。

税制や周辺の諸制度は複雑なのでバレないとは限らない

副業がバレるのはだいたいが所得税、住民税の周辺から。

本業以外に副業で収益を得た場合は確定申告の必要がありますが、総年収が上がるので、納税額も上がります。

当然納税額によって所得税、住民税の額も上がります。

公務員はよくも悪くも年収が横並びなので、そのままにしておくと人事課、給与課あたりで当然察知されることになります。

また「副業してもバレない方法」としてよく紹介されているのが、住民税を特別徴収から普通徴収に切り替えるというやり方。

ちなみに普通徴収と特別徴収とは何ぞや?ということについては下記のとおり。

  • 普通徴収:住民税を従業員本人が市区町村へ納める制度。 市区町村から納税通知書が従業員本人の自宅に郵送されます。
  • 特別徴収地方税社会保険料を本来の納税義務者である個人が直接納付するのではなく、給与を支払う事業者が天引きの上、代わりに納入する制度。

この場合でも勤め先の役所と居住地が同じであれば、当然税情報が役所の税システムに登録されているので、所属課の職員であれば誰でも見られる状況。

「あえて」普通徴収にする職員は悪目立ちしかしないので、すぐに噂になってしまうでしょう。

また税制度はすべての制度の根幹になっています。

たとえば児童手当などの各種手当てや、保育料などは前年の収入がもとになっているので、当然収入が上がれば金額も上がることに。

もしかしたら察知される場面が出てくるかもしれません。

また保険料なども同様でしょう。

ともかく、税金の徴収額はさまざまな領域に波及していきます。

これは断言できますが、それらすべてを俯瞰し理解した上でバレないかどうかを判断できる人間はほぼいません。

また確定申告の処理の中で、税務署の人為的なミスがないとも限りません。

こと公務員に関しては、職場に秘密にして副業を進めることは、私にはかなりリスキーな行為に映ります。

プログラミングは公務員にとっても価値のあるスキル

ではプログラミングが公務員にとって価値のないスキルであるかというと、決してそうではありません。

なぜなら公務員のようなルーチンワーク主体の仕事にこそ、プログラミングは価値を発揮するからです。

ルーチンワークにこそプログラミングは相性がよい

公務員に求められる仕事の多くはルーチンワークです。

とくに公務員の世界はまだまだ前例踏襲が多く、前任から引き継いだ仕事をそのまま繰り返しているケースが多いのではないでしょうか。

そのようなルーチンワークこそ自動化で劇的に効率化できることが多く、それをもたらすのがプログラミングなどのITスキルです。

私の実体験でも、それまで毎年長期間の残業を繰り返していた業務がプログラムを1本作っただけでほぼ解消したという経験があります。

それまでが何だったんだ?と言いたくなりますが、それが許されているのが公務員の世界でもあります。

プログラミングは論理的思考力の訓練に役立つ

またプログラミングには論理的思考が必要とされます。

この論理的な思考は他で身につけづらく、プログラミングはその訓練にうってつけです。

一般的に公務員の世界はいかに調整できるで評価されがちな世界。

その反面、論理的な正しさがシビアに求められる光景を私は見たことがありません。

論理力はまだまだ公務員の世界では希少性の高い能力。

そのため論理力を身につけることはキャリア形成の大きな力になるはずです。

プログラミングの知識はブログ運営などにも展開しやすい

プログラミングを覚えるだけで、PCやWEBの技術もぐっと身近なものになります。

たとえばもう公務員が嫌になった、転職したいと思ったときに、PCやWEBにどれだけスキルがあるかで動きは全く違うものになります。

公務員は副業こそできないものの、在職中にブログやアフィリエイトサイトの運営をスタートすることは十分可能です。

ある程度ブログの規模を大きくしておけば、退職後にスタートダッシュをかけることもできます。

そのような動きをするにあたっても、やはりプログラミングスキルはかなり有効です。

HTML/CSSJavaScriptを習得しておくだけでもずいぶん違います。

もちろん転職の選択肢も広がります。

公務員はエクセルのVBAから始めるべき

「いきなりプログラミングと言われてもイメージができない」という方も少なくないと思います。

そういった場合に私がおすすめするのは、まずExcelVBAから始めようということ。

ちなみにVBAとは「Visual Basic for Application」のこと。

マイクロソフトのオフィス製品に組み込まれているプログラミング言語で、Visual Basicというプログラミング言語がベースになっています。

このVBAでプログラミングを行うことでWordやExcelなどのオフィス製品にマクロを組み込むことができ、大量の操作を自動化できます。

ちなみにマクロとは小さい単位のプログラムのことを指します。

役所はExcelをやたらと使いますが、使われている機能も原始的な関数止まりのことがほとんどです。

ここでVBAを使うことで、劇的に事務改善することができます。

公務員として、プログラミングでもっとも早く成果を出そうと考えたら、このVBAのマスターが一番早道でしょう。

プログラミング言語は横展開がしやすい

もしかしたら「VBAJavaScriptPythonみたいなもっと本格的なものをやらなくても大丈夫…?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

とくに今後の転職活動を視野に入れている方はそうお考えでしょう。

しかし経験上、プログラミング言語は一つをマスターすると、他を学習することはそう難しくありません。

よく一つ外国語がしゃべれるようになると、二つ目三つ目はそれほど労力がかからないと言いますが、それと一緒です。

もちろんIT系への転職を急がれている方は、VBAなどを飛ばしてもっと現場で使われている言語を学ぶべきです。

しかしまだ公務員の世界で頑張ろうという余地のある方は、まず導入としてVBAがおすすめです。

ちなみに私も他言語を先に習得していたので、VBAを覚えるのはかなりスムーズでした。

独学のプログラミング技術で仕事を取るのはかなり厳しい

このようにプログラミングのスキルは公務員にとってもかなり大きな価値を持ちます。

とくに公務員を辞めたい、転職したいという方にとっては、プログラミングは可能性を大きく広げるスキルです。

しかしその反面、プログラミングは独学がきわめて難しいスキルでもあります。

最初の一つをマスターしさえすれば、他を覚えるのは簡単です。

しかし最初の一つ目は、しっかり基礎から確かな知識で覚えておかないと、かなり怪しいスキルになってしまいます。

基礎があやふやなままだと自作のプログラムがバグだらけになってしまい、組織に多大な迷惑をかけかねません。

またプログラミング経験を頼りに転職したとしても、自分のスキルが使いものにならず、辛い思いをしてしまうでしょう。

私の場合は職場でかなりしっかりした研修を繰り返し受けたことでスキルを身につけました。

これが完全に独学でやれと指示されたら、かなり厳しかったと思います。

プログラミングスクールに登録してみるのがおすすめ

このように、独学でプログラミング技術を実戦レベルに持っていくのは至難の業です。

私もプログラミングの適正はわりとあった方だと思いますが、しかし完全に独学ではやはり難しいです。

なぜなら教科書に載っている内容はやはり教科書的でしかなく、実戦の生きた知識として役に立たないからです。

いわば格闘技を習ってはいるけど、スパーリングをやったことがないみたいなものですね。

ここでやはりおすすめしたいのはプログラミングスクールでスキルを学ぶことです。

プログラミングスクールはいくつもありますが、卒業生は実際に即戦力となるスキルを身につけ、プログラマーやエンジニアとして就職しています。

また就職率もほとんどのスクールがかなり数字を出しています。

ただし難点があるとすれば、かかる費用と時間。

スクールで多少は違えど、受講料は正直なところ決して安くはありません。

またスキルとしてどの程度のものを身につけたいのかも、人それぞれです。

それもあってか、プログラミングスクールもいきなり入校させるのではなく、まずは希望者のヒアリングから入るところが多いです。

  • どういうスキルを身につけられるのか
  • どのくらいの受講料なのか
  • どのくらいの期間で習得できるのか

などを聞けるので、まずはエントリーしてみるのがおすすめです。

まとめ:プログラミングは公務員にとっても価値あるスキル

公務員の場合、副業ということで言えば、どのような事業であれ、それで収益を得ることはできません。

バレないようにすることも実質的に難しいでしょう。

しかし公務員がプログラミングスキルを身につけることは決して無駄ではありません。

公務員として職務を続ける中でも成果に繋げることができますし、転職が視野にある方ならなおさらです。

また公務員においてはプログラミングスキルは希少性を持ちます。

IT部門といってもほぼ外部委託にまかせているようなところが大半でしょうから、プログラムができるだけで、庁内で第一人者としてのポジションを獲得できます。

これからはますます役所のIT化も進むはずで、窓口業務などはどんどん置き換わっていくはずです。

公務員の世界もルーチンワークが排除されていくでしょうから、より高度な頭脳労働は避けて通れません。

公務員を続けていきたい方、転職先を探されている方に関わらず、ぜひプログラミングスキルの習得をおすすめいたします。